自分の症状に合わせた「落ち込み解消法」
製薬会社やうつ経験者などによる「落ち込み解消法」として、これらのことがよく挙げられています。
いずれも、うつ病者が度を超えて頑張ったり自省しすぎることでもあり、うまくバランスをとって自分自身に余裕を持たせた方が良い、という点ではとても納得がいくものです。
ただしうつ症状には段階がありますので、自分の状態をよく知った上で「今の自分にはどういった落ち込み解消法が適切か」を判断して下さい。
例えば、うつ前段階では、まだ頑張れている・コントロールが何とか利いている状態であることから、「無理をしない」「心配し過ぎない」「ゆっくり入浴する」「好きなものを食べる」「おしゃれをする」など、ちょっと意識すれば叶えることができそうです。
ひとたびうつ状態に入ってしまうと、激しい落ち込みなどが起こり、「心配しすぎない」といった自発的なコントロールが難しくなってしまいます。
「おしゃれをする」といったような、自分を高める行為にも関心が低くなることが特徴的です。
私の個人的経験では、すでにうつ症状を自覚している段階で最も効果的な落ち込み解消法は、「食べる」ということにあるように思われます。
食べるという行為は人間の本能によるものですから、「頑張る」という過度な意識をあまり必要とせず、それでいて満足感をもたらしてくれます。
食欲自体が激しく低下する時期もありますが、「食べたいと思うものを口に入れる」ということだけでも、心身は少しずつ癒されるように感じられるのです。
WEBや書籍を読むと、いろいろな落ち込み解消アドバイスが見つかりますが、そこにある選択肢をうのみにすることなく、自分自身のうつレベルとバランスが採れたものを試してみるのが良いですね。