「ネット友人」という心のオアシス
現代社会を見ていると、これだけインターネットが普及しながら、ネット上で人と繋がることをあまり良しとしていません。
ネットを介した人間関係から犯罪に発展するケースばかりが取り上げられているからでしょう。
さて、あなたがうつ病に関する情報を集めようとする時、何を使って調べていますか?
主にインターネットではないでしょうか?
うつ病者と言えど、多少体が動くようになればパソコンくらいは触れます。しかし人とはできるだけ会いたくない、話したくない。
ではどこに情報源を求めるか。
書籍かインターネットしかありませんね。
ある程度、うつ病に関する情報を手にすると、今度はブログやサイトの管理人に対する関心も芽生えてくるものです。
話してみたい、相談してみたい、という気持ちですね。
これはごく自然なことで、だからこそ当サイトでも度々メールを頂戴しているのだと考えています。
こういった、ネットを介した繋がりは必ずしも「悪」ではないと思うのです。
リアルな人間関係を避けたいうつ病者にとっては、メールは非常にありがたい手段ですし、それで会話ができれば孤独感も減ることでしょう。
自分と同じような経験をしている人がいる、自分だけではなかった、そう発見できるだけでも安堵感は計り知れず大きいものです。
何より「自分はうつ病である」と誰もが公言できるわけではないことから、インターネットで「仲間」が見つかることは本当に嬉しいものです。
もちろん、メール一通やり取りするのでも、失礼のないようにしなければいけませんし、相手がどういう人物かをその対応の仕方から読み取る必要はあります。
しかし、実社会において孤独に陥ってしまったうつ病者にとって、インターネットという場は、「同じ経験をしている者同士」という繋がりを発見するための非常に良い場所になり得るのではないかと考えています。