医者任せにしない!うつ病を克服した私の治療体験記

うつ病は「見えない病気」だからこその治療と理解の難しさがあります。うつ病を克服した私の経験をもとにサイトを立ち上げましたので少しでも多くの方に読んで頂けたら幸いです。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

自分なりのリラックス法を持とう

抑うつ症状がひどい時には、自分からリラックスしようなどという気分には、とてもなれないものです。ですが、心と身体をリラックスさせることは、本当はうつ病にはとても大切で回復にも効果的なものなんです。 あなたが一番リラックスできることは何ですか?…

依存症を知る

うつ病患者に依存症を持つ人が多いのは、知っていますか? 一番関連性があると言われているのが、アルコール依存症です。これには、うつ病からくる不安感やイライラなどを解消するためにお酒を飲む場合と、アルコール依存症によって不安感や不眠などの症状を…

薬剤治療とカウンセリングと休養の三要素

うつ病の治療に欠かせない三要素があります。 それは、薬剤治療・カウンセリング・休養です。 薬剤治療に関しては、他のページで十分解説したつもりですが、現在の精神医療では「副作用度外視の多剤処方」が当たり前になっているため、ただ漫然と処方された…

「うつ病が怠け者にしか見えない」という意見

うつ病に対する周囲の意見として、このようなものがあります。 『うつ病の人が身近にいたとして、その人は終日家に引きこもり、仕事もせず、ネットや漫画ばかりに没頭している一方で、本人は気力がないと言うが、全く元気な人にしか見えない。』 あくまでも…

うつ病になったら何もしちゃいけないの?

うつ病になり、治療に専念するために会社を辞めた人が、しばらくしてからリハビリのために簡単な作業等を初めて社会復帰を目指すことがあります。 自治体や民間団体が運営するリワークプログラムなどに所属し、そこで少しずつ人との関わりや体を動かすことに…

うつ病と発達障害って関連性があるの?

「発達障害」とは、病気ではなく、気質や状態そのものを指す言葉です。 これまで発達障害と言えば、先天的な発達の遅れを意味し、例えば自閉症がその代表例であると考えられてきました。 しかし昨今では、発達障害の定義がより広くなってきており、子供だけ…

難治性うつ病って?

うつ病では薬物治療が主になってきますが、ある程度の期間治療を試みてもなかなか効果がみられないような場合、「難治性うつ病」と診断されることがあります。 もう少しくだいて言いますね。 初めてうつ病と診断されると、医師の判断によって抗うつ薬や気分…

非定形うつ病って?

うつ病と言われるものの中で、その4割を占めると言われているのが、この「非定形うつ病」なんです。 ちょっとしたことでガクン!と落ち込む一方、飲み会や趣味など好きなことには気持ちもラクになって、楽しく過ごせたりします。この極端な感情の起伏が、「…

抑うつ神経症はうつ病と違うの?

「抑うつ神経症」は、医学上「うつ病」とは区別されています。 基本的には、憂うつ、無関心、無気力、悲観などうつ病と同様の「抑うつ症状」が見られ、うつ病との明確な境界線は非常にわかりにくい、というのが実情なんです。 強いストレスから脳内物質セロ…

うつ病ってどんな病気?

うつ病は、長期間に渡って憂うつ感や無気力の状態に陥り、それが日常生活・社会生活を送る上で支障をきたすようになる心の病気です。 ちょっと難しく言えば、意欲や元気を伝達する脳内物質〔セロトニン〕が減少し、正常に機能しなくなることで、憂うつや無気…

「医師とともに着実な職場復帰を」

過日、興味深い新聞記事を見つけました。 『うつ病は治療と同時にリハビリが必要』だというものです。 うつ病は正しい治療を続けていくと徐々に快方に向かっていきますので、療養中から経済的・社会的状況に焦りを感じている患者としては、早く職場復帰した…

カウンセリングをもっと身近に

自分自身の経験から、うつ病の治療方法は〔投薬とカウンセリング〕の二本立てが望ましいと考えています。 薬でうつ病の諸症状を抑えるのが「薬物療法」ですが、過度のストレスに耐えかねた心身を整え直すには、薬による対症療法だけでは不十分のように感じる…

こころの問題?脳の問題?

今回は、個人的な見解も含みながらお話させて頂きます。 過日、NHKでうつ病の最先端治療に関する番組を放映していました。 アメリカのとあるうつ病患者さんを追うドキュメント形式で、従来の薬物療法とは全く異なる治療法を行うことによって劇的に回復してい…

セカンドオピニオンのススメ

「セカンドオピニオン」って、聞いたことありますか?「病気の症状や現在の治療法について、主治医以外の医師の意見を聞く」ということです。 現在の治療法に疑問を持っている時や、他に良い治療法がないかを知りたい時などに、他の医師の意見も聞いたうえで…

インターネット掲示板における情報交換

うつ病になると、どうしてもエネルギーが枯渇するので、何事にもやる気が起きなくなります。朝目が覚めて着替えるのさえ、大きなエネルギーが必要なくらいです。 だから、自分でうつ病について調べていくなんてことは、非常に力を消耗する行為だということは…

新聞における特集記事

新聞でも、うつ病は度々取りあげられています。 職場での過労うつ病を取りあげた記事だとか、認知療法を取りあげた記事だとか、断片的かつ断続的ではありますが、新聞紙面上にも出てきています。 でも、前のページで触れたような、横行する誤診やめちゃくち…

NHKの特集番組

うつ病が、昨今テレビでも取りあげられてきていますね。NHKの特集番組のテーマになることが多いようですが、その内容について大まかに見ていきましょう。 今年の2月には、NHKで「うつ病治療 常識が変わる」という番組が放送されました。番組内では、うつ病…

漢方薬「ツムラ83番」

うつ病では、慢性的な疲労感に悩まされることが多々あります。 こういった疲労感というものは、西洋薬では対応しきれないことが多いように思います。 何故なら、西洋薬は基本的に、特定の症状に対して効き目を持つものであり、長期的に体質を改善していく東…

漢方薬

うつ病の治療に、漢方薬を使用することもあるのは、知っていますか? 漢方薬は中医学で用いられる薬で、生薬の力を借りて、人間の身体が本来持っている自然治癒力を高めることが目的となっています。西洋医学のように、薬そのものが病気の原因に働きかけると…

睡眠薬

睡眠薬は、効果の持続時間によって分類することができます。 即効性があり持続時間も短い「超短時間型」は、寝入ることが難しい(入眠障害)場合にとても効果があります。ハルシオンやアモバン、マイスリーがこれにあたります。 その次が「短時間型」で、こ…

気になる症状は積極的に伝えよう

うつ病の治療中には、いろいろな症状を経験することがあります。ストレスによる症状や薬による症状など、よく見られるものを以下に挙げてみましょう。 ソワソワする 身も心もとにかく落ち着かず、常に焦っているような感じ→ ストレス過多になっていて「寝て…

のれんに腕押し

医師によっては、まるで手応えのない、頼りない問診を行う場合があります。 定期的な問診で「どうですか?」と聞いてくるものの、こちらが昨今困っている症状を伝えても、ありきたりな回答を返すばかり、というケースです。 「どうしても夜中に起きてしまう…

医師が上で患者が下

全ての医者がそうだとは、もちろん言いません。 しかし実際問題として、「偉そうに振舞う医師」が多いとは思いませんか? 医師本人にそのつもりがなくても、患者がそう感じるのだとすれば、やはりその医師は「偉そうにしている」と患者の目に映っているとい…

効いたと実感する薬

とあるうつ病サイトを見ていたら、うつ病者にアンケートをとった結果が載せられていました。 そこではいろいろな質問内容があったのですが、「やっぱりなぁ」と私が思ったのが、薬に関するものでした。 「効いた精神安定剤は何ですか?」という質問に対して…

対話のない診察

私は現在の病院に落ち着くまで、何件もの精神科を渡ってきました。どの病院の先生ともしっくりこなかったからなのですが、そこにはある一つの共通点があるのです。 初めに訪れた医院は、外観からして柔らかい雰囲気でしたので、精神科としては落ち着けるよう…

治療の長期化

医師の処方に従ってこれまで散々薬も飲んできたにも関わらず、良くなるどころかかえって慢性化するケースは非常によくあることです。 薬じゃもうどうしようもなくなって、挙句の果てには「難治性うつ病のようだから、電気ショック療法をしたらどうでしょう」…

多剤処方

「多剤処方」その名の通り、沢山の薬が処方されることです。 精神科では、通院が長期化するほどに多剤処方になる傾向が目立ちます。本当に必要で薬が増えるならわかりますが、大抵は、症状が回復しないからこの薬も飲みましょう、こっちの薬も試してみましょ…

2年前の日記と今の私

今から2年前、私は日記をつけていました。 2年前と言うと、最も抑うつ症状がひどかった時期です。その頃の日記を読み返してみると、いかに悪化を辿っているかが手に取るようにわかります。 過度に自分を責めさいなみ、自分は罰せられなければいけない存在…

心理カウンセラーとの出会い

私自身、病院に通って医師と話して薬を飲んでいるだけでは、どうにも解消されないモヤモヤが常に心の中にあることを感じていました。 それも当然です。うつ病は決して薬のみによって回復するのではなく、むしろうつ病を引き起こした原因となる背景事情が解決…

セカンドオピニオンがもたらす気付き

セカンドオピニオンは、日本ではまだまだ浸透しきっていないように思います。医師によっては、自分が診断したにも関わらず、患者が別の医師にセカンドを求めに行くことを、快く思わない人もいます。 ですが、セカンドオピニオンは、患者が自分自身の病気の状…