うつ病ってどんな病気?
うつ病は、長期間に渡って憂うつ感や無気力の状態に陥り、それが日常生活・社会生活を送る上で支障をきたすようになる心の病気です。
ちょっと難しく言えば、意欲や元気を伝達する脳内物質〔セロトニン〕が減少し、正常に機能しなくなることで、憂うつや無気力といったうつ症状を引き起こしてしまうのです。
うつ病は、珍しい病気ではありません。
一生のうちにうつ病になる人は15人中1人という統計があり、これを見るだけでも、うつ病が決して特異なものではなく、誰にでも起きうる病気なのだということがわかりますね。
特にうつ病になりやすいのが、真面目な人。
真面目な人ほど、職場では強い責任感を発揮し、家庭ではこまめに役割を果たします。うつ病の危険因子は過大なストレスにあるのですが、実はこういった真面目な人ほど、大きなストレスにさらされていると言われています。
つまり、責任感が強い=我慢することも多い、よく働く=肉体的・精神的負担も大きい、といったように、周囲からの期待に応えようとするあまり、知らず知らずのうちに大きなストレスを溜めこんでいることが本当に多いのです。
別項で、うつの初期症状について説明していますので、もしあなたの身近な人に疑わしい様子が見られたら、早めに病院に行くことをお勧めします。
なお、うつ病が疑われる時に行くのは【精神科】です。何となく行きやすい名称の【心療内科】は、精神的負担が原因となって起こる身体の症状を診るところです。胃潰瘍などもストレス性ですね。
神経内科は、神経にまつわる病気を診るところなので、間違わないようにして下さいね。