多剤処方
「多剤処方」その名の通り、沢山の薬が処方されることです。
精神科では、通院が長期化するほどに多剤処方になる傾向が目立ちます。本当に必要で薬が増えるならわかりますが、大抵は、症状が回復しないからこの薬も飲みましょう、こっちの薬も試してみましょう、という具合に増えていきます。
その結果、抑うつ症状が慢性化するケースが後を絶ちません。
参考までに、私が一番薬を飲んでいた時の処方をご覧ください。
【朝】
ユーパン0.5mg1錠(抗不安薬)
アモキサン25mg1錠(抗うつ薬)
ペリアクチン4mg1錠(アレルギー性疾患の治療薬 )
デプロメール50mg1錠(抗うつ薬 SSRI)
アナフラニール25mg1錠(抗うつ薬)
【昼】
アモキサン25mg1錠
デプロメール50mg1錠
アナフラニール25mg1錠
【夕】
ユーパン0.5mg1錠
アモキサン25mg1錠
ペリアクチン4mg1錠
デプロメール50mg1錠
アナフラニール25mg1錠
【夜】
フルニトラゼパム2mg2錠(睡眠薬 中間型)
コンスタン0.8mg2錠(抗不安薬)
リスパダール液3ml1本(抗精神病薬)
抗うつ薬だけで3種類、抗不安薬が2種類、抗精神病薬が1種類、何故かアレルギー性疾患薬(?)です。抗精神病薬は、この時は1種類で済んでいますが、他にもレボトミンやルーラン、セロクエル、ジプレキサ、エビリファイも処方されたことがあります。私などまだまだ良い方でしょう。もっとひどい処方の方がいくらでもいらっしゃいます。
精神科では、抑うつ症状に対し、複数の抗うつ薬や必要に応じて抗精神病薬を処方するのがセオリーになっているようですが、実際にそれで回復するかと言うとそうでもありません。
私も処方が改善されるまでは、抑うつ症状が重くなり慢性化したり、攻撃性が出たり、自殺念慮が強まったり、1日中眠くなったりしていました。
医師の「常識」と患者の「現状」は、完全にミスマッチしているんですよね。
うつ病では基本的に単剤処方で様子を見るのがベストです。必要のない抗精神病薬や抗パーキンソン薬は省き、あくまでもシンプルな処方で様子を見るんです。
ちなみに、処方が改善された後の私のお薬は、以下のようになります。
随分すっきりしましたよね。
お陰さまでグンと回復し、仕事までできるようになりました。