抗精神病薬
抗精神病薬は「メジャートランキライザー」と呼ばれています。
昔からある薬は定型薬というグループに入り、これらは含まれる成分によってさらに三種類に分かれています。レボトミン、セレネース、ドグマチールなどがそうです。
一方、新薬に当たるものを非定形薬と言います。これには、リスパダール、ルーラン、ジプレキサなどが含まれます。
さらに、第三世代抗精神病薬というのが出てきて、ドーパミンの状態を安定化させる作用があるという、エビリファイという薬もよく使われるようになりました。
これらの抗精神病薬は、基本的に、統合失調症などの精神疾患の治療に使われるものです。精神科では、うつ病に対しても抗精神病薬を処方するのが当たり前になっていますが、実はあまり有効なものではない、という現状があります。
むしろそれどころか、抗精神病薬によって抑うつ症状がより悪化し慢性化する、という状態を引き起こしています。にも関わらず、抗精神病薬の処方は後を絶ちません。
余談ですが、私自身も、抑うつ症状がひどいと訴えるごとに、ジプレキサ、リスパダール、レボトミン、ルーランなどを処方され服用してきましたが、それによって症状が改善された実感は正直ありませんでした。むしろ、悪化したという実感があります。
逆に、うつ病にはあまり用いられないというデパケンR(気分調整薬)を処方してもらったら、劇的に症状が回復しました。もちろん素人判断で勝手に処方をお願いしたわけではなく、セカンドオピニオンを受けた上で自分でもよく調べた結果、試してみることにした、という経緯があります。