抗不安薬
抗不安薬には、デパス、ワイパックス(ユーパン)、メイラックスやソラナックスなどがあります。効果の持続性や即効性、効き方の強さなどはそれぞれ異なりますが、あまり体内に蓄積しづらいもののようです。
効果の持続性から、ショートタイプ・ミドルタイプ・ロングタイプに分けることができ、特にショートタイプのものは、不安時の頓服にもよく用いられます。ワイパックス(ユーパン)やソラナックスは、よく頓服でも処方される薬です。
抗不安薬の場合、筋肉を弛緩させてリラックスさせる作用があるのですが、この作用が強いと、眠気やふらつきも強くなる傾向があります。ですから、作用の強い抗不安薬を長期的に抗不安薬を飲んでいたりする場合、どうしても慢性的に眠くなったりします。
そのせいか抗不安薬は、常用としてよりも、頓服としての処方の頻度の方が高いように思います。少なくとも、私自身の経験や、周囲のうつ病経験者を見ても、抗不安薬はショートタイプを頓服として処方されているケースばかりでした。
それでも抗不安薬を常用として処方する場合、まずはショートタイプからスタートし、徐々にロングタイプに移行して、段階的に薬を止めるという手順を踏むようです。