不安材料を解決する術はあるか?
うつ病は、脳内物質セロトニンが減少し機能低下することで起こると言われています。このセロトニンは、意欲や元気を伝達する物質なのですが、では何故セロトニンが減少してしまうのでしょうか。
その原因が、過度のストレスだとされています。
ストレスのもとになるものはいろいろで、人間関係や仕事、子育て、引越しやお産などに起因するケースが目立ちます。
さて一旦うつ病を発症すると、投薬治療を柱にして回復を目指すわけですが、本当にうつ病を完治させるには、根本的な原因が解決されなければいけません。それが、先ほど述べたような「ストレスの原因になるもの」となるわけです。
あなたの場合のストレス因は、何にあったでしょうか。そして、今でもストレス環境の中に身を置き続けていますか?
思い当たるストレス因がある場合、これを「不安材料」と呼ぶことにしますが、この不安材料を解決することが、うつ病からの脱却を目指す糸口になってきます。仕事が原因なら、配属変更や時には休職・退職も、人間関係が原因なら、原因となる人との関係を絶つことも必要になってくるでしょう。
とは言え、そうはいかない環境にある人もいます。そういった場合でも、不安材料を最小限にまで抑えることは必要です。仕事なら、休職・退職できないまでも、仕事量を減らしてもらったり勤務時間を考慮してもらったり、人間関係ならできるだけその人から遠ざかったり、やはり工夫は必要です。
うつ病に関係するストレス因は、普通、一筋縄では解決いかないことが多いのですが、今の環境において少しでも負担が軽くなるような、そんな方法を何とかして見つけるようにしたいものです。