医者任せにしない!うつ病を克服した私の治療体験記

うつ病は「見えない病気」だからこその治療と理解の難しさがあります。うつ病を克服した私の経験をもとにサイトを立ち上げましたので少しでも多くの方に読んで頂けたら幸いです。

頭が真っ白・・・うつのパニック状態

パニックと聞いて思い出すのは、動悸や激しい恐怖感に見舞われるパニック障害という病気です。

 

パニック障害はストレスが原因で起こる症状ですが、実はうつにも、パニック障害とは異なる形で「パニック」と呼べる状態が起こることがあります。

 

例えば次のようなシチュエーションで、うつ病者に頭と心の混乱が起こるのです。

 

 

1.徹底的に苦手な人と話すだけで感情をコントロールできなくなる

 

2.重い腰をあげて外出しようとしたら、家族が車を使っていたというだけで、非常に不快な気持ちになり行動の意欲を失う

 

3.今日やることをメモに書いてこなそうとした矢先、突発的な用件が入って自分のメモが役に立たなくなった時に虚無感が生まれる

 

 

上に挙げたのは一例ですが、自分の中の余裕が激しく一気に下がって「どうしたら良いか頭が真っ白」の状態になり、感情が高ぶることもあります。

 

 

うつ病になると、なぜかその後の「自分の許容量」がひどく小さくなることが実感できますが、そのためなのか、人と接する時の余裕の基準・行動する時の余裕・自分が日々生活をこなす上での余裕において、臨機応変になることが簡単ではなくなるような気がします。

 

 

先ほどの1~3のケースは、いずれも、自分の許容量が期待より小さいにも関わらず、それ以上の対応を自分がしなければいけない時であることがわかります。

 

3などは、現在でも私が気を付けていることでもあり、このようなシチュエーションになり一旦頭が真っ白になった時には、自分の歩調を乱されたような、自分の想定を否定されたような妙な気持になるものです。

 

 

さて、こういう時の対処法ですが、最初から受け入れるべきことを直視すると非常に気持ちが楽になります。

 

要は、「元から自分のキャパは大きくないのだ」という前提を持っておくということです。

 

 

立てる予定は、自分が成したいと思うことの6割程度に抑えておけば、そこに余裕が生まれます。

 

「やれるのにあえてやらない余裕分」は、何か想定外の用件があったらその対応に充てるための備えであり、何事もなければ休んで良い時間としても構いません。

 

 

うつであるものを「全く問題ない」と考えたり、許容量がないものを「気合いでできる」と考えても、想像と現実との間にあるギャップは埋まることがありません。

 

従って一番良いと私が考えるのは、自分の状態や許容量を、あくまでも前向きに割り切って受け入れることであり、そこから「辛さを乗り切る工夫」も可能になってくるのではないかと考えるのです。