医者任せにしない!うつ病を克服した私の治療体験記

うつ病は「見えない病気」だからこその治療と理解の難しさがあります。うつ病を克服した私の経験をもとにサイトを立ち上げましたので少しでも多くの方に読んで頂けたら幸いです。

完全復帰を焦るほど遠のく回復

うつ病を患うと、とにかく意欲がなくなり、ヤル気が出ず、集中力も極度に低下します。しかし内科的にはどこにも異常はありませんから、周囲は「もっと気合い入れて頑張れ」と期待し、本人もその期待に応えようと無理をします。

 

この「無理」が、うつ病悪化の大きな原因のひとつであると言えます。

 

無理をしても頑張ろうとする、というのはうつ病患者の特徴のようなものですが、その〝頑張り〟の裏には、「自分はこんなんじゃなかったはずだ」「もっとできるはずだ」という思いがあり、更に「早く元通りにならなきゃ」という強い焦りが存在します。

 

この「焦り」は、実は回復をさまたげるもう一つの悪因でもあるのです。

 

 

それまで社会的、家庭的にちゃんと役割をこなしてきた人がうつ病になると、〔これまでの自分〕と〔うつ病の自分〕とのギャップにひどく混乱します。

 

「こんなはずじゃないのに」と慌てるんですね。そして、何とか以前どおりに物事をこなそうと頑張るのですが、これがどうも思うようにいかない。そこで焦りが生まれます。焦りは無理を呼びますが、それでも動けない。それどころか、焦るほどに全てが空回りしていきます。

 

「こんなはずじゃないのに」と思うような状態、それがうつ病という病気の仕業なんです。「あれっ?」と混乱させて焦らせ、無理をさせ、回復を遅らせる。それがうつ病の正体です。だから、社会への完全復帰を焦るほどに回復は遠のいてしまいます。

 

 

そんなうつ病の〝正体〟さえわかれば、何も焦ることはありません。後はうつ病に関する正しい知識を身につけて、適切な対処を行えば、ちゃんと回復できます。

 

敵を知れば乗り越えることができるということですね。