2年前の日記と今の私
今から2年前、私は日記をつけていました。
2年前と言うと、最も抑うつ症状がひどかった時期です。その頃の日記を読み返してみると、いかに悪化を辿っているかが手に取るようにわかります。
過度に自分を責めさいなみ、自分は罰せられなければいけない存在だと思い込んでいました。
うつ病の原因となった事柄に対し、自分の力ではそれを翻すことができないという、自分の無力さに絶望していました。
散々苦労してきたこれまでの歩みが、全て無駄だったように思えて、とても空しく思えました。
そして、多くの人を巻き込んできたのに、何も成果を得ることができなかったと、申し訳ありませんでしたと、償おうとしていました。
結果として、何度も自分を傷つけていました。
日記の文面からは、吸いこまれそうなくらいのネガティブなエネルギーが感じ取れます。いかに当時の私が、とことん自分の人生を憂い、自分の存在価値を否定し、悪循環のスパイラルにはまっていったかが、よくよく感じ取れます。
そして今。私はその日記を、本当に客観的に読むことができるようになりました。当時よりも自分を取り巻く環境が安定したことと、薬の処方内容が非常に変わったこと、信頼できる心理カウンセラーのもとに通ったことなど、悪循環にはまるだけだった自分の歩みを、軌道修正することができています。
ここまでの道のりは決して簡単なものではありませんでしたが、自分の殻の中だけに閉じこもるのではなく、家族の支えのもとにセカンドオピニオンや心理カウンセラーの力を借りることができたお陰で、今があると思っています。
だからこそ、今苦しんでいる人達にも伝えたいのです。
動くのが辛くても、力を振り絞ってでも、私のように外部に助けを求めて下さい。
主治医と自分だけの関係しかなければ、恐らくそこから良い展開は期待できないのではないかと思います。何故なら、行動力や思考力に著しい限界があるうつ病では、1人の医師だけに身を委ねる力しか、残っていないのが通常だからです。
でもそれが、回復するための他のあらゆる可能性を、逆に排除してしまいかねないとも言えるんです。
私が2年前の日記から気付いたこと、それは、うつ病には主治医以外の助けが絶対的に必要だということです。当時の私のように苦しんでいる方、このサイトにはいろいろな情報が詰まっていますから、どうぞそれを参考に、セカンドオピニオンなり心理カウンセラーなりを利用して下さい。
回復のためのきっかけは、あなたの足元にちゃんと存在しているのです。